日本臨床疫学会の公式学会誌であるAnnals of Clinical Epidemiology (ACE)から2023年7月号(2023, vol.3)が7月4日に発刊されました。
本号では、Seminar1本、Original article3本を掲載しています。
Seminar「Antiviral medications for mild-to-moderate COVID-19 in Japan: a gap of timing between clinical trials and real-world scenarios in a fast-changing pandemic」では、本邦の軽度から中等度のCOVID-19に対する抗ウイルス治療について、臨床試験と実臨床の患者背景の違いという観点から解説しています。
Original article「Effects of shorter activated coagulation time on hemorrhage during venoarterial extracorporeal membrane oxygenation」では、ECMOを使用した患者を対象に、従来の活性化凝固時間(ACT)と従来より短いACTでの管理における合併症を比較分析しています。
Original article「The incidence and risk factors associated with the retinopathy of prematurity in 1 tertiary hospitals using 10-year retrospective data」では、単施設における約400名の未熟児のカルテ情報を用いて、未熟児網膜症の発生頻度と危険因子を記述しています。
Original article「Impact of the Comorbidity Polypharmacy Score on Clinical Outcome in Patients with Hip Fracture undergoing surgery Using Real-World Data」では、Comorbidity Polypharmacy Score(CPS)は股関節骨折手術を受ける高齢者の臨床転帰を予測できるか、について検証をしています。
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