日本臨床疫学会の公式学会誌2023年10月号が発刊されました

日本臨床疫学会の公式学会誌であるAnnals of Clinical Epidemiology (ACE)から2023年10月号(2023, vol.4)が10月1日に発刊されました。

本号では、Seminar1本、Short Report1本、Original article1本、Study Protocol1本を掲載しています。
Seminar「Drug fever: a narrative review」では、薬剤熱の定義、疫学、危険因子、臨床像、診断、治療、予後などに関して文献レビューし、ファーマコビジランス(医薬品安全性監視)データベースを用いて薬剤熱を研究する手法について概説しています。
Short Report「A descriptive analysis of acute viral hepatitis using a database with electronic medical records and claims data」では、DPCと検査データの両方を含むデータベースを用いて、日本における急性ウイルス性肝炎の予備的記述研究を実施し、399名の患者を分析対象として病因、治療法、臨床経過を報告しています。

Original article「Association of white blood cell count after operative vaginal delivery with maternal adverse outcome: A retrospective cohort study」では、日本におけるレセプトデータ、退院時臨床情報、検査値データを含むデータベースを用いて、妊婦における経腟器械分娩後翌日の母体白血球数と短期的な母体有害事象との関連を分析しています。
Study Protocol「The Japanese Pediatric Continuous Renal Replacement Therapy (jpCRRT) Registry: Study Protocol」では、日本の小児集中治療室における持続的腎代替療法の多施設レジストリ(Japanese Pediatric CRRT registry)に関するプロトコルを報告しています。

ACEでは、クリニカル・マインドとリサーチ・マインドを持つ医療者によるハイレベルな研究成果を掲載して参ります。臨床の分野を問わず、多様な論文投稿を受け付けます。また、日本臨床疫学会の会員のみならず、非会員からの投稿も歓迎いたします。皆さまからの多数の論文投稿をお待ちしております。

ACEはJ-Stageに移行し、すべての閲覧者がフルテキストを無料でダウンロード可能となりました。こちらからご参照ください。
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